【学術雑誌記事紹介】運動選手の体づくりに対するたんぱく質・アミノ酸の最適な摂取方法(食と医療20号)

【学術雑誌記事紹介】運動選手の体づくりに対するたんぱく質・アミノ酸の最適な摂取方法(食と医療20号)

1月31日発売の食と医療(編:講談社エディトリアル)20号「スポーツと栄養」特集にて、味の素株式会社 スポーツニュートリション部 加藤が、「運動選手の体づくりに対するたんぱく質・アミノ酸の最適な摂取方法」について寄稿した。

運動選手は、日々のトレーニングによって、たんぱく質の必要量が高まるとされるが、その運動形態や、摂取している他の栄養素などによっても影響を受けるため、個々の状況に合わせて調整することが必要である。

さらに、たんぱく質を構成するアミノ酸組成によっても栄養機能が異なるため、体の中で合成できない「必須アミノ酸」や、筋タンパク質合成を促す「ロイシン」の含有量を意識することが重要である。

ただし、ロイシンのみを摂取すると、血中の他の必須アミノ酸濃度が低下することから、ロイシンに加えて、他の必須アミノ酸源も一緒に摂取することが重要である。

実際、持久運動選手に対して、たんぱく質含量を減らした食事に対して、ロイシンを含む分岐鎖アミノ酸を強化した食事を摂取したグループでは、総たんぱく質・アミノ酸摂取量を55%に減らしても、たんぱく質の必要量を満たすことが示された。このことから、アミノ酸を活用することで、1日に必要とされるたんぱく質量を補える有効策となる可能性がある。

本稿で紹介した「食と医療」20号では、上記に関連した最新の知見、および、実践的な情報を紹介している。興味のある方はぜひ雑誌の購読をお勧めする。

『食と医療 20号 WINTER-SPRING』(講談社エディトリアル)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)

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