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【マンガ版】パフォーマンスとエネルギー利用の関係!『シスチン』は脂質をエネルギー源として活用し、疲れを軽くしてくれる
「僕たちって毎日食事から、いろいろな栄養素を摂っているけどそこからどうやってエネルギーを作っているんだろう?」「確かにそうね」「エネルギーはパフォーマンスを発揮するのに欠かせないから、知らないとまずいよね」「そうだよな…」「運動するときの…
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脂質をエネルギー源として利用し、疲労を軽減!持久系のパフォーマンスを支える『シスチン』
カラダを動かすエネルギー。毎日の生活や、運動にも必要なエネルギーは、食事から摂る糖質、脂質やたんぱく質から作られます。これらの栄養素からエネルギーを作り出すために大切な役割を果たすのが細胞の中にあるミトコンドリア。このミトコンドリ…
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カラダの中にある脂質をエネルギー源としてもっと活用し、持久力をアップしよう!
多くのエネルギーを必要とする運動。食事から摂る糖質や脂質が主なエネルギー源として使われています。カラダの中に蓄えている糖質のエネルギー量は、脂質と比べると30分の1以下と、とても少ないのです。しかし、息が上がるくらいのきつめの運動では、…
[論文紹介]シスチン・グルタミンミックスは脂肪酸の利用を促進することにより持久運動中の疲労を軽減する
運動による疲労は身体と精神の複合的な要因が相まって起こる現象である。これらの疲労の要因を抑えることは、より高い持久力や(運動の)満足感に繋がるが、そのためにはアスリートやトレーナーはコンディションやパフォーマンスを高めるための栄養戦略を組み立てる必要がある。
食品としてのアミノ酸は単なるタンパク質の構成要素としてだけではなく、健康に及ぼす機能があることも明らかになりつつあり、例えばグルタミンとシステインは抗酸化、抗炎症、免疫調節機能に関して報告されているアミノ酸であり、スポーツへの応用も期待されている。そこで本研究ではシスチン・グルタミンミックスを7日間摂取し、主観的疲労感(自覚的運動強度、RPE)、エネルギー代謝、および炎症に及ぼす影響をランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験によって調べた。また、C2C12 筋管細胞モデルを使用して、シスチンの脂肪酸利用に対する影響を調べた。
その結果、シスチン・グルタミンミックスを摂取することによって60 分間の持久力運動中のRPEの減少(図1)と脂肪酸の酸化促進(図2)、そしてC2C12 筋管細胞モデルによってシスチンがミトコンドリア呼吸を活性化することにより脂肪酸の利用率を促進させることが観察された(図3)。
以上のことから、シスチン・グルタミンミックスの摂取は運動に起因する疲労を改善させる効果があり、そのメカニズムは脂肪酸の利用効率の促進によるものと推測される。
図1
図2
図3
原著:https://www.mdpi.com/2075-4663/10/10/147