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テニスに必要な能力とアミノ酸の機能
全力でボールに追いつくためのダッシュ力と、炎天下でも途切れない体力が必要なテニス。打球の衝撃による肘のケアにも気を付けたい。また試合シーズンは日々のカラダの回復も重要です。
ここではテニス選手に求められる能力を解説し、それをサポートするアミノ酸の機能を紹介していきます。
テニス肘にならないためには違和感がある段階でのケアが必要
テニス肘は、一度故障してしまうと長期離脱にもなりかねないので、少しでも違和感を感じたら対策することがおススメ。練習前には前腕のストレッチとマッサージ、そして栄養摂取でも工夫が必要です。
特定の6種のアミノ酸には、膝関節の痛みやこわばり、違和感を改善することで、関節をサポートします。
ラリーで競り勝つための間欠的持久力
テニスはマラソンのように一定のペースで走り続けるスポーツではなく、1ポイントの為に数秒から数十秒、全力ダッシュを繰り返す競技になります。このような運動に必要な持久力のことを“間欠的持久力”と呼びます。間欠的持久力は全力ダッシュで生じた老廃物をいかに早く代謝するかがポイント。
“アスパラギン酸”はこの老廃物の代謝を早め、間欠的持久力を高めることができます。
翌日までに筋肉の疲れを回復するためには栄養摂取がカギ
大切な試合前には、練習での疲れを完全に回復したベストコンディションで挑みたい。そのためには休養と栄養が大事。特に日々の練習で壊れた筋肉を回復するにはタンパク質、アミノ酸が必要になります。
特に“ロイシン”を多く含む必須アミノ酸は筋肉の回復に効果があります。
炎天下での運動は腸のバリア機能低下をおこし、全身の疲労につながる
屋外の炎天下での試合も多いテニス。長時間コートにいると、カラダの内部の体温が上がります。体温が38.6~39.0℃くらいまで上がると、お腹はダメージを受けてしまいます。お腹(特に小腸や大腸など)にダメージがあると、カラダ全体のだるさにつながります。
アミノ酸の“シスチン”と“グルタミン”は腸のバリア機能を維持することによって、カラダ全体の炎症を防ぐ機能があります。
テニスナショナルチームフィジカルコーチと公認スポーツ栄養士が対談
テニスナショナルチームフィジカルコーチとしてトップ選手への指導やツアー帯同経験のある松田浩和さんと、女性アスリート外来に所属する公認スポーツ栄養士の上木明子さんにインタビュー。
まとめ
テニス選手に求められる能力 | アミノ酸の機能 |
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テニス肘は日常生活にも支障をきたす。違和感が出た段階で早めのケアが必要。 | 特定の6種のアミノ酸は膝の痛みやこわばり、違和感に効果がある。 |
ラリーで繰り返す全力ダッシュには間欠的持久力が必要。 | “アスパラギン酸”は間欠的持久力を高めることができる。 |
長時間の炎天下での運動により体温が上がりすぎると腸はダメージを受け、カラダ全体の倦怠感に繋がる。 | “シスチン”と“グルタミン”は腸のバリア機能を維持することによって、カラダ全体の炎症を防ぐ。 |
ハードな試合・練習が連日に及ぶ場合は筋肉が回復しきれていない。 | “ロイシン”を多く含む必須アミノ酸が翌日の筋肉の回復を早める。 |
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