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SPORTS
サッカーに必要な能力とアミノ酸の機能
90分間動き続けるための持久力、試合の状況でダッシュや急ストップ、ジャンプなど瞬発力が必要なサッカー。球際での当たり負けしないカラダづくりとシュートに必要な筋肉のケアが必要。
ここではサッカー選手に求められる能力を解説し、それをサポートするアミノ酸の機能を紹介していきます。
90分間走り続けるためには戦略的な糖質補給が必要
サッカーの試合90分での走行距離は平均10キロ。他の球技よりも圧倒的に長い距離を走る必要があります。そのためには試合前、試合中の糖質補給が重要になります。
アミノ酸の“アラニン”と“プロリン”は糖質のエネルギーを効率的に体内に蓄える働きがあり、持久力の維持に役立ちます。
後半でも瞬発力を発揮するための間欠的持久力
サイドを全速力で何度でも駆け上がるオーバーラップ、試合の状況に応じたダッシュや急ストップ、ジャンプの連続には”間欠的持久力”という持久力が必要になります。これは、マラソンのような一定のペースで走り続ける持久力とは違います。間欠的持久力は全力ダッシュで生じたカラダの中の老廃物をいかに早く代謝するかがポイント。”アスパラギン酸”はこの老廃物の代謝を早め、間欠的持久力を高めることができます。
球際でフィジカル負けしないカラダづくりの為の栄養戦略
俊敏な動きだしや、当たり負けしないためには筋トレも重要になってきます。その為には日々の筋トレと、タンパク質(プロテイン)を中心とする栄養摂取が不可欠。飲むタイミングや量だけでなく、中身の工夫も必要です。
筋肉合成のシグナルとなる“ロイシン”、筋肉の材料となる“必須アミノ酸”をタンパク質と一緒に摂取することが、効率的なカラダづくりには重要です。
大切な試合では筋肉をベストコンディションにするための栄養摂取がカギ
大切な試合前には、練習での疲れを完全に回復したベストコンディションで挑みたい。そのためには休養も大切ですが、栄養の点からもアプローチできます。特に日々の練習で壊れた筋肉を回復するにはタンパク質、アミノ酸が必要になります。
特に“ロイシン”を多く含む必須アミノ酸は筋肉の回復に効果があります。
サッカーチームを支えてきたCSCS資格を有するコーチと公認スポーツ栄養士が対談
サッカー選手として活躍され、引退後はサッカー選手のバランス能力やトレーニングを研究されている松田繁樹さんと、陸上実業団チームの海外合宿や世界大会の帯同実績経験されている公認スポーツ栄養士の中野やすこさんとのインタビュー。
環太平洋大学サッカー部のトレーニングサポートを行う江波戸智希さんと、大学サッカー部選手の個別栄養指導などを手掛ける仲西加奈さんとのインタビュー。
まとめ
サッカー選手に求められる能力 | アミノ酸の機能 |
---|---|
90分動き続けるためには糖質の摂取が重要。 | “アラニン”、“プロリン”は糖質のエネルギーを効率的に体内に蓄える働きがあり、持久力の維持に役立つ。 |
ダッシュを繰り返すためには間欠的持久力が必要。 | “アスパラギン酸”は間欠的持久力を高めることができる。 |
球際で負けない体幹を鍛えるには筋トレのほかに、休養と栄養(タンパク質)の摂取が重要。 | “ロイシン”、“必須アミノ酸”、タンパク質により効率的な筋肉合成が可能になる。 |
ハードな運動が連日に及ぶ場合は筋肉が減ってしまうこともある。 | “ロイシン”を多く含む必須アミノ酸が翌日の筋肉の回復を早める。 |
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